出生前診断について詳しく解説!
出生前診断についての意見
出生前診断の利用を検討するのであれば、この検査についての倫理的側面からの意見を知っておくべきです。
検査を実施すると染色体異常による先天性疾患の可能性を知ることができますが、これによって中絶を選ぶことが問題だと考えられることが多いと言えます。
なぜ問題視されることが多いのかというと、すでに胎児は生きていると判断するべきであり、堕胎を選ぶことは胎児の命を奪うことと同義だからという意見が多いです。
それだけではなく、先天性疾患があることで産まない選択をすることは、このような病気を持つ人の差別へと繋がるという考えもあります。
出生前診断によって産まない選択をする人が増えれば、ますますその疾患を持っている人が生きづらくなるという主張を持っている人たちも多いです。
出生前診断を受けることには利点もありますが、この検査を実施するのであれば、倫理的に問題だと考える人が少なくないという事実も知っておく必要があるでしょう。
出生前診断の倫理的問題とその事例について
出生前診断を行い胎児の状態を調べることで、胎児がダウン症などの異常を患っているどうかを調べることができます。
しかしそれは「命の選別」に繋がる行為であるとして障害者団体から非難の声が上がっています。
出生前診断で胎児に異常が判明した場合においては、妊娠者によって中絶の判断が行われる場合があります。
これは障害を理由に胎児を殺す行為であり、倫理面で問題となっています。
日本における検査の実施事例は2016年には18600件となっています。
この中で問題の確認された胎児は、すべてが中絶されたわけではありません。
出生前診断に関して行われた全国調査では、中絶を前提としている考えを持つ人が全体の14パーセント程度であることがわかっています。
つまり、出生前診断を中絶の判断のために行っているケースは少なく、むしろ生まれた後のことを考えて受けていることが多い状況です。
あらかじめ異常があると分かれば、夫妻や病院側は早期的に準備や計画を立てやすくなります。
そういったメリットがあるため、検査を推奨していくべきかどうかは今後もしっかり議論していく余地があると言えます。
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